パワハラ・職場モラハラから脱出したいとき、
意識して作ってほしいものが2つあります。
- 味方
- 証拠
この2つのうち、いずれかがないと
ただ耐えるという選択を
選びがちになります。
【1】味方を作るのは難しい
先に述べておくと、
パワハラ被害を受けているとき、
職場内で味方を作るのは、とても難しいでしょう。
それまで仲が良かった人であっても、
パワハラ被害を受けだすと、
一気に離れていくようになります。
ですから、味方を探すとすれば
職場外が基本となります。
【2】味方は精神的な支えになる
パワハラ加害者は、
被害者を孤立した状態に追い込みます。
この孤立した状態で、
悪意ある攻撃を受け続けるのは
まさに地獄の苦しみです。
誰か一人でも理解者がいなければ
耐えられるものではありません。
パワハラから脱出するためには、
精神的なサポート役として、
味方が必須です。
【3】味方は、事実を証言してくれる
パワハラ加害者は、ほぼ間違いなく
事実を否定してきます。
事実の存在を否定し、
事実の解釈を否定し、
その上で、人格攻撃をしてきます。
「そんなことを言っていないし、
もし言っていたとしても、
そのような意味では言っていない。
被害妄想を抱いている。
自意識過剰なのではないか。」と言ってきます。
パワハラ行為の難しいところは、
そのときの言動のニュアンスというものは、
録音や文字だけでは再現が難しいことです。
しかし、その場に味方が一人いれば、
事実の否定は難しくなり、
かつ解釈についても
言い逃れをしにくくなります。
【4】味方は、行動を推し進めてくれる
一人でパワハラ・モラハラに
立ち向かって行動を起こすのは、
多くの人にとって、かなりのリスクとなります。
このとき、仲間が多ければ多いほど、
自分一人がリスクを負う可能性が減るため、
行動が起こしやすくなります。
実際、パワハラが公となる前に、
自浄作用によって処分された事例の多くは
被害者が複数いて、
複数人からパワハラ被害の訴えが出されています。
【5】味方を作るのは難しいが、諦めてはならない
先ほども書いたとおり、
パワハラ行為が起き始めると、
職場内で味方を作るのは、
とても難しくなります。
そもそも、加害者は
あなたを孤立無援の状態に追い込み、
身動きが取れない状態にすることを
望んでいるのです。
変質的な考えですが、
これが加害者の思考です。
孤立無援の状態の追い込むために、
ありとあらゆる姑息な手段を使うのが
加害者です。
ですから、そのような変質者に
目を付けられたくないのが、
本音なのは仕方がありません。
しかし、本音では、
虐待されている様子を見ていたい人など
いないのです。
ただ、社会的手抜きによって
手を差し伸べることができないだけです。
ですから、明確に支援を求めてみてください。
中には必ず、味方となってくれる人がいます。
味方を作ることを、諦めてはいけません。
【実践編】
1 職場内外で、もっとも味方になってくれそうな人を1人、考えてください。
2 その人に対して、次の3つを伝えましょう。
- どんな行為を受けているか(客観的事実)
- どんな気持ちで毎日を過ごしているか(主観的事実)
- そしてどうしてほしいか(提案)