パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

結局、労働局は何をしてくれるのか。

投稿日:2017年2月25日 更新日:

複数の方から、

「結局、労働局は

何をしてくれるのですか?」という

ご質問をいただきました。

 

先に結論を書くと、

指導・助言です。

 

つまり、言葉で叱ってくれるだけです。

 

では、それは意味がないのでしょうか。

そんなことはありません。

 

どのような制度も同じで、

大切なことはそれをどう使うかです。

 

【1】労働局は、指導・助言ができる。

 

「個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律」と、

言う法律があります。

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO112.html

 

この中に、次のように書いてあります。

《都道府県労働局長は、・・・(中略)・・・

当該個別労働関係紛争の当事者の双方又は一方から

その解決につき援助を求められた場合には、

当該個別労働関係紛争の当事者に対し、

必要な助言又は指導をすることができる。

 

結局、労働局ができるのは、

助言・指導です。

 

しかも、この指導・助言をするためには、

その解決につき、援助を求めなければなりません。

相談したら、自動的に指導・助言をしてくれることは

ないのです。

なお、指導・助言については、法律上、次のようにも定められています。

《事業主は、

労働者が第一項の援助を求めたことを理由として、

当該労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならない。》

 

労働局を使ったことに対して、

不利益扱いをするなということですね。

 

【2】行政は、法律で動く

行政は、法律に則って動かなくてはなりません。

法律に書いていないことをすると、

その方が問題なのです。

 

そうであるならば、

行政に何かをしてほしいなら、

行政がそれをするための

法的根拠が必要だということです。

 

【3】法的根拠ないことはできない

つまり、行政は法的根拠がないことはできません。

たとえば、あなたが労働局に対して、

警察、検察のように、

会社にパワハラの実態解明に向けて、

強制調査を行ってほしいと思っていても、

労働局は、そんなことはできません。

 

法的根拠がないからです。

 

ただ、労働基準法違反がある場合、

強制調査に入ることは、理論上は可能です。

だからこそ、電通の事件は調査が入ったと言えます。

 

ただ、パワハラそのものを理由として、

労働局が動くことは、ほとんどありません。

 

【4】相談する意味がないのか

では、労働局に相談するのは無意味なのでしょうか。

まったくそうは思いません。

 

労働局は、国の機関です。

労働局の行動は、パブリックなものだということです。

 

あなたの会社に労働局から指導が入ったとします。

しかし、それでも状況が改善しておらず、

むしろパワハラがひどくなったとすれば、

ある程度の企業規模があれば

それはメディアに載るレベルの話です。

 

これが、あなたが雇った一弁護士から

会社への警告したに過ぎなければ、

それを会社が無視したところで

メディアが動くようなことはありません。

 

国の機関から指導が入っているのに、

それでもパワハラ行為を続けているからこそ、

メディアにとってもニュースバリューがあるのです。

 

今までも何度も書いていますが、

大切なことは行動を起こすことと、

その行動の結果を最大限に活かすことです。

 

労働局に相談しても、

それだけでは解決に至らないかもしれません。

ですが、その事実を活用することはできます。

 

ですから、相談をしておいてください。

そして、行動記録を残しておきましょう。

【無料メルマガ】『パワハラ被害者を助けたい!』
読者登録フォーム
お名前(姓名)
 姓  名 
メールアドレス
受信形式
HTMLメール
文字メール

 

-職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

理解されないなら、届ける相手を変える。

パワハラ・モラハラについて相談しても、 1つ1つの被害は小さなことに見えてしまいます。   そのため、なかなか理解・共感をしてもらえません。   ですが、情報を届ける範囲を広げれば …

no image

順序は、カウンセリング・コーチング・ティーチング【職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する】

 我が子4歳が、  今日で、今の保育園への登園が最後になります。  次からは幼稚園に行くことになります。  今のところ幼稚園を楽しみにしていますが、  今の友達に会えなくなるとわかったとき、  さみし …

no image

パワハラへ反撃するときに、覚悟するべきこと

パワハラに反撃をするときは、あることを覚悟しなければなりません。 それは、「加害者からの報復を受けること」です。 加害者は、ほぼ間違いなく報復をしてきます。 自分の行為をパワハラだと認めて反省し、謝罪 …

no image

パワハラ加害行為に対して「自分が悪い」と思わないためにも、パワハラについての基礎知識を身に付けておく。

個別メール相談のリンクです。 ⇒パラハラから脱出する現実的な解決策を知りたい方は、こちら   「自分が悪いのではないか」と思ってしまう被害者の方は多いのですが、そういう人にこそ法的な知識を持 …

no image

自己肯定感を高めるのに、他人の評価は不要

 パワハラや職場で嫌がらせを受けると、    どうしても自己肯定感や自己効力感は下がりがちです。        では、それらは、    どうすれば回復できるので …

読者登録フォーム

【無料メルマガ】『パワハラを脱出する方法』
読者登録フォーム
お名前(姓名)
 
メールアドレス
受信形式
HTMLメール
文字メール
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

パワハラなんかに負けない。

あなたはパワハラなどに負けたりしません。

法律面・心理面・経済面の3側面を考慮に入れた、現実的な解決策を実行しましょう。

パワハラ問題の専門家による現実的な解決法は、こちら。

↑無料個別相談会へのリンク

カテゴリー