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パワハラとコンフォートゾーンの関係

投稿日:

コーチングに、「コンフォートゾーン」と呼ばれる概念があります。

日本語で言えば「快適空間」という意味です。

このコンフォートゾーンの働きを知っておくことは、パワハラから脱出するためには必須です。

Serge Maheu, Passages, 2017Creative Commons License art_inthecity via Compfight

【1】コンフォートゾーンとは何か

コンフォートゾーンとは、恒常性が保たれる空間のことです。

反対から言えば、その空間の外に出ると、元に戻すような力が働きます。

 

たとえば、加害者の嫌味に対して、反論をしようとしたとき躊躇するなら、「反論しないこと」がコンフォートゾーンになっています。

会社を辞めようとすると、「辞めないほうがよいのではないか」と心の中で思うなら、「会社にい続ける」がコンフォート・ゾーンになっています。

副業のための行動が一番大切だと思いながらも、別の用事を優先してしまっているなら「副業をすること」はコンフォートゾーンではないのです。

 

コンフォートゾーンとは、「自分らしく」いられる範囲とも言えます。

もしあなたが、嫌味や悪口に反論せず、会社を辞めることもせず、副業もしないなら、それが「自分らしい」と思っているからということになります。

 

【2】コンフォートゾーンを変えないと、元に戻る

コンフォートゾーンの外側に出ても、自然と元に戻されます。

「会社に行きたくない」と思いつつも、会社がコンフォートゾーンなら行ってしまいます。

「転職をしたい」と思っていても、現在の会社がコンフォートゾーンなら、転職サイトや転職エージェントへの登録をすることさえしません。

そして、転職がうまく行きそうになったとしても、面接に行けなくなったりします。

 

コンフォートゾーンは、戻るべき先です。

ですから、コンフォートゾーンを変えないと、そこに戻されてしまうのです。

 

【3】コンフォートゾーンの変え方

コンフォートゾーンを作っているのは、「臨場感」です。

今、あなたがリアルに感じている世界が、コンフォートゾーンとなります。

 

言いかえれば、会社にいて「こんなところにいるなんて、自分らしくない」と思えるようになったら、自然とその会社から離れるようになります。

今の会社にいる自分が、リアルではなくなった結果、コンフォートゾーンから外れたのです。

同様に、転職情報を見ていて、転職している自分がリアルに感じられたら、そこがコンフォートゾーンになりつつあります。

大切なものは「臨場感」、つまりは「リアルな感じ」です。

 

自分にとっての「リアル」を変えることによって、そこに「戻されるようになる」のです。

ですから、あなたにとって必要なことは、自分が望む「リアル」をまず決めることです。

 

あなたが、加害者に土下座させていることを望むなら、それを「リアル」にすると決める。

そして、その「臨場感」、「リアル感」を上げていくのです。

そうすると、脳は自然と、その「リアル」に戻ろうとします。

 

【4】望む状態をリアルにする

もしあなたが、加害者に対してもっと強気に対応をしたいなら、その状況をどんどん「リアル」にすればいいのです。

そうするのが当然であると思うまでリアルにすれば、自然とそのような行動が取れるようになります。

 

その行動をするのが、「自分らしい」と思えれば、そうするものです。

 

だからこそ、加害者は、加害行為を平気でするのです。

加害者にとっては、加害行為が「自分らしい」ことであることを、忘れてはいけません。

 

望む状況を「リアル」にするためには、どうすればよいでしょうか。

そのためのリスクのない方法の1つが、「ビジュアライゼーション」です。

これは、簡単に言えば、頭の中でのシミュレーション、訓練のことです。

 

たとえば、加害者から悪口を言われたときに、「今のはパワハラですよ」と言う様子を頭の中で、何度もシミュレーションをします。

もちろん、全く同じ状況を設定してシミュレーションをするのではありません。

考えられる状況をいくつも設定して、その中で言っていく訓練をするのです。

 

【5】さまざまな状況を設定する

加害者が遠くで悪口を言ったときは、近づいて言うようなシミュレーションが必要でしょう。

加害者がいきなり悪口を言ってきて、その場で言えなかったときについても必要でしょう。

メールで送ってきた場合も、必要でしょう。

「パワハラだ」と言ったあと、「被害妄想だ」と言い返された場合についても、必要でしょう。

自分が「リアル」だと信じられる状況をいくつも設定して、シミュレーションをするのです。

 

頭の中で、数回イメージしただけで、できるはずがありません。

ちゃんとした、地道な日々の訓練が必要です。

 

しかし、これをすべてのことにやっている時間などありません。

ですから、あなたがもっとも望む状況を1つ選んで、その状況をイメージするようにします。

別の会社で働いている様子をイメージしたり、副業をどんどん行っている様子をイメージする。

それをすれば、そのために必要な付随するものは、自然と行えるようになります。

 

【6】空想では意味がない

ですから、あなたが望む状況をどんどん頭の中で「リアル」にしましょう。

空想にするのではありません。

空想は脳にとって「リアル」ではありません。

ですから、そこがコンフォートゾーンになることもありません。

 

リアルにするというのは、実際に起こっていると思えることです。

つまりは臨場感です。

 

たとえば、副業をしているなら、あなたはブログを書いているかもしれません。

そのような状況をイメージするのです。

 

脳にとってそれが「リアル」となれば、そこが「コンフォートゾーン」となります。

そして、自然とそこに戻されるようになるのです。

 

逆にいえば、もしあなたが辛い状況から逃れられないとしたら、今の状況が「コンフォートゾーン」になっていないかどうかを確認しましょう。

自分にはこれがお似合いだと思っていないでしょうか。

自分にとって辛い状況がリアルだと思っていないでしょうか。

そのような考えは、あなたを現状に縛り付けるだけです。

 

あなたは、そのような場所にいるべき人ではありません。

あなたは、もっともっと価値を認められるべき人です。

もっともっとよい職場で、もっともっとあなたの能力を発揮しているべきです。

ですから、パワハラを受けている現状を、仕方ないものだと捉えないでください。

むしろ、「なぜこんなところにいるんだろう」と疑問を持つぐらいにしてください。

そうすれば、必ずその状況から抜け出せます。

 

もし、そうは行っても自分一人では、なかなかイメージがリアルにならないときは、コーチを雇いましょう。

それができるのがコーチです。

 

もし、コーチングに興味があれば、こちらのメール相談をまずはご利用ください。

実際に合って行うものとは全く違いますが、それでもイメージはつかんでいただけるでしょう。

 

 

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