心理学でゴーレム効果と呼ばれるものがあります。これはピグマリオン効果の逆の効果です。
これらの効果は大雑把に言えば、「あの人は○○な人だ」という思い込みが、その相手をそういう人に変えてしまうというものです。
天才だと扱われたらそうなるし、無能だと扱われたらそうなるということです。
プラスの影響をピグマリオン効果、マイナスの影響をゴーレム効果と呼びます。
この他人からの「お前は○○な人だ」という決めつけや思い込みから、悪影響を受けないようにするには、対抗するための心理技術が必要です。
ゴーレム効果と心理学的に名前がついているということは、意識的に対抗しなければ、相手の思い込みのとおりになってしまうということです。無自覚であれば、ゴーレム効果があなたに表れてしまいます。
あなたがセルフイメージを自分で守ろうとしなければ、相手が決めつけたあなたにさせられてしまうということです。「無能だ」と言われ続けて、意識的に対抗しなければ、本当に無能になってしまいます。
自分のセルフイメージは、自分で守らなくてはなりません。
ピグマリオン効果もゴーレム効果も、「当人のセルフイメージは、他人の言動によって決まる」と言っているに過ぎません。
だからこそ、どのように他人から扱われるかが大切となるのです。環境が大切だと言われるのは、このためです。
誰でも他人の言動を取り入れて、セルフイメージを作っています。
しかし、自分でセルフイメージを作ることもできるのです。他人から無能だと言われても、自分は天才だというセルフイメージを作ることはできます。他人の言動から、自分のセルフイメージを守ることもできるのです。
セルフイメージは、あなたが自分に対してもつものだからです。あなただけが、あなたのセルフイメージを決定することができるのです。
具体的にはセルフトークのコントロールという心理技術を使います。このセルフトークについては、ステップメールのほうで詳しく説明しているので、そちらをご覧ください。
あなたが、セルフトークのコントロールなど、自分で自分のセルフイメージを作れば、ゴーレム効果から逃れることはできます。
相手の思い通りの人間に、なってあげる必要なんてありません。あなたは、あなたでセルフイメージを用いる、それを実現していけばよいのです。
ゴーレム効果になんか負けないでください。相手の思い通りになんか、ならないでくださいね。