被害者は「自分が悪い」と考え、加害者は「お前が悪い」と考えます。
パワハラはこの構図ですので、耐えるようになると必ずエスカレートします。
耐えることで問題解決にはならないのです。— 三國雅洋:パワハラ解決コンサルタント (@artof_challenge) July 11, 2018
パワハラ被害に遭うと、被害者は「自分が悪いのではないか」と考えます。自分の非を探し、それを改善しようとします。
一方で、加害者は「あなたが悪い」と思っています。自分に非はなく、相手に問題があると思っています。
あなたは「自分が悪い」と考えて、加害者は「あなたが悪い」と思っているのです。
ですから、あなたがパワハラを耐えると、必ずエスカレートしていきます。
パワハラに対して、「無視すればいい。」「それぐらい耐えるべきだ」と非専門家は言いますが、それは決して良い解決策ではありません。
耐えることによって、状況はどんどん悪くなっていきます。相手の行為はエスカレートしていき、それに伴い、あなたの心身の状況も悪くなります。あなたはミスが多くなり、さらにパワハラは酷くなります。そのうちに対処法を考えるような余裕もなくなり、ただただ耐える日々を送ってしまうようになります。これはパワハラがエスカレートする、典型的なパターンです。
「自分にも非がある」と考えるのは、美徳とされることの1つです。ですから、それを止める必要はありません。ただ、「相手にも非がある」ということを忘れてはいけません。職場内においては、組織の目的達成のために、各自がそれぞれ役割を請け負っています。ですから、「あなたに100%責任がある」ということは考えられません。もし加害者が、あなたのミスを責めているとしても、そのミスを生まれたことに対して、相手も何かしらの加担をしています。
お互いが自分自身の非を認めることは美しいです。しかし、あなたが自分の非を認め、相手があなたを責めるという状況は、決して美しいものではありません。美しくないどころか、それは職場環境全体を悪化させる行為です。
加害者の中に罪悪感が見えない場合、そのパワハラ行為に対して、あなたは決して耐えてはいけません。
被害メモを取り、内部・外部に相談をするなど、何かしらの対応策を取っていきましょう。