パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

パワハラを受けて「自分に非がある」と思ってしまうのは危険信号

投稿日:

パワハラを受けていると、通常は怒りが沸きます。

しかし、「自分に非がある」と思ってしまう人もいます。

自分の問題点を把握して、改善しようとするのは、とても素晴らしいことです。

ただ、それは危険信号かもしれません。

【1】自己責任だから耐えられる

自分に全く責任がないことの、責任を負うことは難しいのです。

自分がコントロールできないものに晒され続けると、抵抗することができなくなります。

これを心理学では、学習性無力感と呼びます。

無力であることを学習してしまうんです。

【2】「自分に非がある」は自己防衛のためかもしれない

反対に私達は、「自分に責任がある」と思えるから、辛いことにも耐えられます。

そのため私達は往々にして、辛いことを耐えるために「自分に責任がある」と思い込もうとします。

理不尽な苦しみに耐えることは辛いため、自己責任だと思い込もうとするのです。

【3】加担割合を考える

自分にも責任があると考えるのは、決して悪いことではありません。

しかし、100%の自己責任論は危険です。

100%自己責任論は、結果的に、「自分がすべてをコントロールしている」と考えることと同じであり、誇大妄想に近い考えです。

私達が現実の全てをコントロールすることはできません。

私達がコントロールできるのは、一部です。

そのため、私達が責任を負うことができるのも一部のみです。

パワハラ問題では加害者、被害者が中心となっていますが、被害者のみがそのパワハラ問題を引き起こしているわけではありません。

被害者がパワハラ問題を引き起こしている割合は、高く見積もっても2割です。

残りは、加害者や組織が責任を負うべきことです。

ある出来事が生じたときに、その出来事に自分がどれだけ加担をしているのかを考えるようにしてみてください。これは「加担割合」という交渉術の手法の1つです。

【4】自分の加担割合を認めつつ、理不尽にはNOと言おう

辛い現状に耐えるためには、ある程度は自分の非を認めることは大事です。

しかし、すべてを自分の責任とする必要はありません。

そして、全部を自己責任としてしまえば、改善できないことが出てきます。自分にはコントロールできないことまで、自分の責任だとしているからです。

自分の責任を一部は認めつつ、自分の責任ではない部分については相手方に責任を求めましょう。理不尽にはNOを言うようにしてください。

あなたは自分がコントロールできることについてのみ、責任を負えばよいのです。

加害者の行動は、あなたがコントロールできるものではありません。あなたが責任を負えるものではないのです。

「自分に非がある」、「自分に責任がある」と思うのはやめましょう。

「自分に非がある」「自分にも、一部責任はある」のように現実的に考えるようにすることを、どうか忘れないでくださいね。

-職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

パワハラ被害者は、組織に対して、組織的な対応を望んでいる。

パワハラ被害者が望んでいるのは、個人的な対応ではなく、組織的な対応です。 トップが個人的に被害者の話をどれだけ聞いても、組織として動かないのであれば、それは被害者にとって、パワハラに適切に対応したこと …

no image

パワハラで眠れない人のための、リラックス講座

パワハラ被害を受けていると、夜、眠れなくなります。 denebola2025 via Compfight 【1】不安や怒りで、交感神経優位状態になってしまう 明日のことを考えて不安になり、もしくは当日 …

no image

夫が職場でパワハラ・職場いじめ・嫌がらせを受けている場合にやるべきこと

【夫がパワハラを受けている】 「夫(旦那)が職場で、いじめを受けている」という相談は、 実はよくあります。   ただ、この場合には、   男性であることが、 解決のネックになること …

no image

いじめ・嫌がらせを受ける「優しい人」のための、相手を傷つけない話し方

いじめ・嫌がらせを受ける人は、「優しい人」が多いです。 故意に人を傷つけることに、激しい嫌悪感を持っています。 たとえそれがパワハラ等の加害者であったとしても、傷つけることが怖くてできないのです。 で …

no image

経営者のパワハラ対策第一歩は、被害者とチームを組むこと。

経営者として、社内のパワハラを本気で撲滅したいなら、まず被害者とチームを組みましょう。 経営者には経営者にしかできないことがあり、被害者には被害者にしかできないことがあります。 — 三國雅洋:パワハラ …

読者登録フォーム

【無料メルマガ】『パワハラを脱出する方法』
読者登録フォーム
お名前(姓名)
 
メールアドレス
受信形式
HTMLメール
文字メール
2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

パワハラなんかに負けない。

あなたはパワハラなどに負けたりしません。

法律面・心理面・経済面の3側面を考慮に入れた、現実的な解決策を実行しましょう。

パワハラ問題の専門家による現実的な解決法は、こちら。

↑無料個別相談会へのリンク

カテゴリー