私自身も、パワハラ被害を受けた経験があります。
だからこそ、わかることがあります。
一般的に、パワハラ問題は、
「被害者側のコミュニケーションの問題だ」と言われたり、
「お前にも責任がある。」と言われたりします。
しかし、
これはあまりにも、現実を知らない人たちの言葉です。
私を含め、
パワハラ被害者は、
パワハラを受けないように、
さまざまな努力をします。
加害者側に従順に従ってみたり、
今まで以上に丁寧にあいさつをしたり、
今まで以上に仕事の成果を上げようとしたり、
本当にいろいろと、試しているのです。
では、それをすればパワハラが収まるかと言えば、
そうではありません。
加害者は調子に乗って、一層、パワハラを行ってきます。
基本的には無視から始まり、
孤立化させられて、
仕事を奪われて、
陰口・悪口を言われるようになり、
その陰口が表面化してきて、
最終的には直接、言われるようになります。
私も、仕事を奪われるところまでは行きました。
ですから、
パワハラ問題を、
コミュニケーションの問題と捉える人は、
きっと自分がそのような状況に置かれたことがない人なのだと、
思わざるを得ません。
ちなみに、
私のクライアントには、
臨床心理士も数名います。
コミュニケーション能力の問題ではなく、
パワハラは発生するのです。
ですから、
あなたがパワハラを受けているとしても、
自分のコミュニケーション能力について、
悩む必要はありません。
簡単に言えば、加害者側の問題なのですから、
あなたが悩む必要はないのです。
少なくとも、
あなたが自己肯定感を下げる必要はありません。
自分を責めないでくださいね。