パワハラ脱出プロジェクト|福井県敦賀市パワハラ問題解決の専門家による被害者のための総合情報提供ブログ

福井県敦賀市のパワハラ解決コンサルタント(行政書士・コーチ・コンサルタント)による、被害者のための総合情報提供サイト

トラウマを克服して、強みに変える 職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

パワハラの定義に当てはまるか

投稿日:2016年7月18日 更新日:

今回は、ニュースを取り上げて、パワハラの定義のご説明をします。

 

今回取り上げるニュースは、こちらです。『「学長メールはパワハラ」 国際大教授ら撤回要求 新潟』

http://www.asahi.com/articles/ASJ6Q5GXXJ6QUOHB023.html

 

【1】学長から学生に対して、パワハラ?

取り上げたニュースでは、学長が生徒に出したメールが、パワハラに当たるとして、大学教授らが学長に対して、撤回要求を出している、というものです。

ただ、これをパワハラに含めるべきものかは、問題だと思います。

これをパワハラと言ってしまうと、パワハラの概念が広がりすぎるきらいが、あるからです。 

 

【2】概念が広がりすぎる問題

概念が広がりすぎると、「なんでもかんでもパワハラ」という論調が出てきてしまうからです。

たとえば、「業務命令をしただけのに、パワハラだと言われた。なんでもパワハラと言えばいいってもんじゃない!」という、主張がされるようになります。

 

【3】被害者は、いまでさえ主張しにくい。

「なんでもパワハラ」という風潮がつくられると、一番困るのは、今、まさに被害を受けている人です。

ただでさえ会社の圧力により、主張しにくいパワハラ被害が、一層、主張しにくくなります。

 

【4】パワハラは、労働関係に絞るべき。

学長と、学生の間には、労働関係はありません。学長から学生への指揮命令権はありませんし、反対に、学生から学長への給与の請求権もありません。

この問題は、重大な人権問題ではありますが、パワハラというべきではない、と私は思います。

もちろん、法律上のパワハラの定義は、まだできていません。

しかし、少なくとも現段階で、共通理解ができている定義から、大きく外れた使い方は、してほしくありません。

ですから、もしあなたがパワハラについて語るとき、パワハラと主張するときは、労働問題に限って話していただけたらと思います。

 

 

 

-トラウマを克服して、強みに変える, 職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

「いい人」をやめたら、幸せになれるのか。

「いい人」をやめたら、幸せになるのでしょうか。 「いい人」をやめたら、楽になるのでしょうか。   そもそも、「いい人」をやめるなんて、 できるのでしょうか。   この点については、 …

no image

パワハラ被害者は、組織に対して、組織的な対応を望んでいる。

パワハラ被害者が望んでいるのは、個人的な対応ではなく、組織的な対応です。 トップが個人的に被害者の話をどれだけ聞いても、組織として動かないのであれば、それは被害者にとって、パワハラに適切に対応したこと …

no image

心の中の声を、意識に上げる。【職場いじめ・嫌がらせ・パワハラを克服する】

セルフトークと呼ばれるものがあります。 日本語では内言語、内言と呼ばれるもので、 心の中の声のことです。 このセルフトークは、 自己イメージを反映しています。 自分に自信がある人は、 うまく行ったとき …

no image

現状維持を続けても、パワハラは解決できない事実を、認めよう。

現状維持を続けても、パワハラは解決できません。 なにかしら、現状打破に向けた行動が必要となります。   ちなみに、カウンセリングは現状打破のためのものではありません。 そもそも、カウンセラー …

no image

経営者のパワハラ対策第一歩は、被害者とチームを組むこと。

経営者として、社内のパワハラを本気で撲滅したいなら、まず被害者とチームを組みましょう。 経営者には経営者にしかできないことがあり、被害者には被害者にしかできないことがあります。 — 三國雅洋:パワハラ …

読者登録フォーム

【無料メルマガ】『パワハラを脱出する方法』
読者登録フォーム
お名前(姓名)
 
メールアドレス
受信形式
HTMLメール
文字メール
2016年7月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

パワハラなんかに負けない。

あなたはパワハラなどに負けたりしません。

法律面・心理面・経済面の3側面を考慮に入れた、現実的な解決策を実行しましょう。

パワハラ問題の専門家による現実的な解決法は、こちら。

↑無料個別相談会へのリンク

カテゴリー