恐怖は、他人を支配するのに最も使いやすい感情です。
親を子を、上司は部下を、テロリストは国民を、恐怖で操ろうとします。
その恐怖の度合いに差はありますが、やっていることは同じです。
恐怖で、人を支配しようとしています。
恐怖による支配の問題は、簡単には解けないことです。
その状況がなくなったあとも、無意識が恐怖を感じる状況を避けようとします。
いじめ・嫌がらせ被害者の中には、人と通常のコミュニケーションができなくなる人もいます。
コミュニケーションをしようとするたびに、恐怖が蘇ってしまうからです。
この恐怖による影響力を下げるのは、実は簡単です。
恐怖を感じる状況を、実況中継することです。
心の中で良いので、「私は人前で自分の意見を言おうとすると、胸が締め付けられるような感じがする。」のようにです。
他の人に説明するように、実況中継をします。
恐怖は無意識が生じさせる感情です。
意識に上げると、無意識の影響力は格段に下がります。
「あなたは眠くなる」という暗示がかかりにくいのは、明らかに言葉で誘導するからです。
逆に言えば、恐怖感情が生じたときにそれを意識するだけで、その影響力は下げられるのです。
さらに、説明をすることがポイントです。
説明をしようとすると、その物事より1つ抽象的な視点にたたざるを得ません。
人間とは何かを説明しようとすれば、「哺乳類の1種である」のように、
人間そのものよりも1つ抽象的な視点からの説明をすることになります。
抽象的な視点に立つには、理性、より具体的には前頭前野が働かせる必要があります。
理性的でありながら、感情的になることはできません。
どれほど優れたホラー映画でも、ホラー映画の映画監督を恐怖させることはできません。
映画監督は、映画を理性的に見てしまうから、恐怖を感じないわけです。
つまり、実況中継をすることによって、強制的に理性を働かせ、
恐怖感情に介入することによって、恐怖を和らげるわけです。
他にも協力な方法はたくさんあるのですが、
まずは多くの人が信じやすい方法をご説明しました。
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