コミュニケーションの目的は「共有リアリティの構築」です。
誰もが独自の「現実」を持っています。
同じ空間にいたとしても、認識しているものは違います。
各自にとって違う現実を、共有することがコミュニケーションの目的です。
職場いじめ・パワハラ・モラハラという言葉は、
近年になって、やっと生まれた言葉です。
それまでは、それは普通にあることであって、
問題視するようなことではありませんでした。
己の欲せざるところ、人に施すことなかれ。
職場いじめ・パワハラ・モラハラは、人間の基本原理に立ち返れば、
当たり前すぎることです。
しかし、人間の性質として、内側のルールが優先されるというものがあります。
世界のルールよりも、日本のルールが、日本のルールよりも職場のルールが、
優先されてしまうのです。
「上下関係」という共有リアリティに基づくルールが優先されて、
我慢するべきものだと、思い込まされてきていました。
もちろん、そう思い込まなければ、心が耐えられなかったのかもしれません。
しかし、私たちは、労働契約というのは、契約にすぎないことに気づきました。
そして、上司部下の関係は、
労働契約を通した間接的な上下関係にすぎないことにも、気づきました。
上司が持つパワーの根源は、あなただということです。
ですから、上司は恐れるべき存在ではありません。
事実、あなたが転職・独立してしまえば、
雇い主であろうと、上司であろうと、一般人の一人にすぎません。
あなたが対処すべきなのは、どうやって継続的な収入を得るか、です。
もし、他に継続的な収入があってもそこで働きたいのなら、
もちろんそこで働けばよいのです。
そうでないのなら、他の方法を探しましょう。