私の大好きな英語の先生である、大西 泰斗先生は、
著書の中で、「過去形は遠いまなざし」という表現をされています。
ここから、過去形が丁寧表現になることなど説明されているのですが、
今回の主題は、「過去は遠いまなざしになる」ということです。
私は中学2年生から1年間にわたって、
あるグループから執拗な嫌がらせを受けていたのですが、
今の私にとっては、それは遠い過去にすぎません。
遠くにある看板の文字を読もうとするかのように、
目を細めないと見えないぐらいの感覚です。
「今、ここ」にあるリアルなものではなくて、
遠くに合って、見ようとすればなんとなく見える、というものです。
コーチングを受けると、なぜいじめ・嫌がらせ体験の悪影響を受けないのかと言えば、
このように、遠くにあるものとして感じるようになるからです。
遠い未来のはずのゴールは、
まるで「いま、ここ」にあるように、リアルに感じられるようになりますし、
反対に、ゴールを邪魔するような過去の出来事は、遠く感じられるようになります。
私は、みなさんに、この感覚を持ってほしいのです。
過去の出来事の悪影響を受けそうなときは、
一度、その出来事を遠くに心の中でおいてみてください。
そして、目を細めないと見えないぐらいのところにおいて、眺めてみて下さい。
このような心的操作だけでも、悪影響を弱めることはできます。
脳と心は使いようです。
ぜひこういう使い方も、試してみて下さいね。