バリュー・プロポジションを発見したら、
次にその範囲内で、商品設計を行います。
バリュー・プロポジションとは、
「自分が提供できて、他者が提供できない、顧客が望んでいる価値」のことです。
このバリュー・プロポジションに沿っていれば、
あなたのする価値は、顧客にとってかけがえのないものとなります。
さらに、商品設計では、
顧客の根本問題を発見し、
それを解決するような商品を作り出します。
たとえば、あなたが次のような悩みを持っているとします。
・睡眠障害
・嘔吐
・うつ症状
・パニック症状
・涙もろい
・やる気が起きない
これらの1つ1つの症状に対して、
1つ1つの対処をすることは、もちろん可能です。
しかし、これらがすべて
「パワハラ職場に行かなければならないこと」から生じていたら、
1つ1つの対処は、その名の通り、対処療法に過ぎないことになります。
逆から言えば、
職場を変えることによって、
これらの問題がすべて解決できるのであれば、
そうすることを進めるべきでしょう。
今回は、根本問題がわかりやすかったですが、
どうやったら、その根本問題を発見できるか。
これに役立つのが、TOC(制約理論)の現状構造ツリー(CRT)と呼ばれるものです。
この現状構造ツリーを作成することによって、
クライアントが抱える根本問題を発見することができます。
そうしたら、あとはその根本問題を解決するための、
サービスを作り上げるだけです。
このようなサービスを作り上げることで、
顧客の多くの問題を一気に解決できる、
価値の高いサービスを作ることができます。
もちろん、実際の商品設計は、
どろくさい試行錯誤が伴います。
簡単に顧客の根本問題を解決できる商品・サービスはできませんが、
理論的にはこのように行います。
副業でコーチングを行う場合に、
一番困るのはおそらく顧客の設定です。
なぜなら、コーチングはあらゆる分野で役立てるからです。
しかし、顧客の根本問題を解決するようなサービスを提供しようと思えば、
「誰でも来てね」というような広い設定はできなくなります。
ですから、顧客が抱える複数の問題に1つ1つ対応するのではなく、
根本問題を解決するのだという意識をもっていただきたいと思います。
そうすると、自然とあなたの強みが活かされるようなサービスを発見できるでしょう。