「せどり」はおすすめしないという記事を書いたら、
「せどり」で検索してくる人が増えました。
これは、脳の仕組みととても似ていると思います。
【理論編】
心理学で、プライミングと呼ばれる現象があります。
たとえば、「虫」という言葉を示しておいて、
「くも」という単語を見せると、
虫のクモに対する反応速度が上がる。
反対に、「空」という単語を示しておいて、
「くも」という単語を示すと、
雲に対する反応速度が上がります。
つまり、人間の脳は、
ある入力に対して、自動的に反応をしてしまうことがある。
これが、脳は否定形を理解できないといわれる根本理由です。
「会社に行きたくない」と思っているとき、
脳には必ず一瞬、会社に行く様子が浮かびます。
そして、それを打ち消しているのです。
打ち消してはいますが、一瞬思い浮かんでいるので、
たとえば、「道路」と言われて思い出すのは、
たいていは、通勤途中で自分が見ている道路になります。
否定しても、プライミングは働くわけですね。
これが、「せどり」事件と似ているわけです。
私が「せどり」とブログ記事に書いたために、
それをキーワードに検索して入ってくる人が増えたわけです。
昔から、縁起の悪い言葉は口にだすなと言いますが、
それは、意識がそちらに向いてしまうから。
自分が増やしたくないものを、増やしてしまうからです。
ですから、自分が何を望まないかではなくて、
自分が望むものに意識をフォーカスするようにしましょう。
そうすることで、少なくとも、
見たくないものを見る回数は減ります。
自分が本当に進みたい方向に、力を注ぐことが
しやすくなりますよ。
【実践編】
1 ゴールを、肯定文で書きましょう。
2 ゴールに意識を向け続けましょう。
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