【副業・起業】クライアントに、自分の情報に関心をもってもらうためにするべきこと
【1】「誰に貢献したいのか」が大切
私は、バリュー・プロポジションというものを大切にしています。
バリュー・プロポジションとは、次の3つを満たす価値です。
- 自分が提供できる価値
- 顧客が望んでいる価値
- 競合他社が提供できない価値
これは、つまり、顧客が望んでいて、あなただけが提供できる価値のことです。
そして、価値は相対的なものです。ある人にとって価値あるものでも、ある人にとっては価値がありません。
ですから、「誰にとっての価値なのか」が大切となります。
つまり、顧客が望んでいる価値のうち、あなただけが提供できる価値こそが、バリュー・プロポジションです。それはつまり、顧客を明確化しなければバリュー・プロポジションも決まらないということです。
【2】スムーズに、バリュー・プロポジションを届ける
顧客を明確化し、バリュー・プロポジションが見つかったとします。
しかし、それでも、それが顧客に届くとは限りません。
私達の周辺には、さまざまな情報が飛び交っています。しかし、私達が認識に上げるのは、ほんの一部です。顧客に届けたいメッセージが届く保証など何もありません。
そこで、どうやったら届けられるのかを考えることになります。
【3】顧客のRASを通過する
脳にはRAS(網様体賦活系)という、情報を取捨選択するシステムがあります。
このRASは重要な情報だけを取り入れて、そうでない情報を振るい落としています。ですから、顧客にメッセージを届けたいときには、このRASを通過する必要があります。
では、どうすればRASを通過できるかと言えば、顧客の重要性に合わせることです。顧客にとって重要な情報だけがRASを通過するのですから、顧客が重要だと考えている情報を発信しておくことです。
【4】メッセージは、RASを通過した人にだけ届く
私達は届けたいメッセージがあるとき、そのメッセージを直接届けようとしてしまいます。たとえば、「パワハラ対策として副業が大切だ!」というメッセージを、そのまま載せようとしてしまいます。
直接的なメッセージは、普段からそれが重要だと思っている人は、しっかりと受け取ってくれます。しかし、たとえば先のほどのメッセージを受け取るのは、副業が大切だと思っている人だけでしょう。
しかし、それでは届けたい相手に届かない可能性が高くなります。そこで、大切となるのが、RASを通過するようにする、という考えです。
たとえば、「パワハラを受けていると退職さえ考えることができなくなる」というところから初めて、「退職を考えたとしても、転職も難しいとなると身動きができなくなる。」、「そうなると、副業が大切だ」というように、RASを通過させていかなければなりません。
メッセージを届けるにはRASを通過する必要があり、そのためには相手のRASをしっかりと意識できていなければならないのです。
【5】どのように届けるのかが、なぜ大切か
バリュー・プロポジションをしっかりと届けるためには、どのように届けるかまで考える必要があるのです。それができて初めて、あなたのバリュー・プロポジションが、相手に届くようになります。
ですから、「誰に」と「どのように」をしっかりと考えるようにしましょう。そして、あなたのバリュー・プロポジションを、できるだけ多くの人に、スムーズに届けてください。